小学生を悩ます過敏性腸症候群

 

過敏性腸症候群という言葉をごぞんじでしょうか?
このところ話題になっている病気です。

この過敏性腸症候群、英語では(IBS: Irritable Bowel Syndrome)と言います。
この症候群にかかると、特に食べ物にあたったとか風邪をひいた、ということはないのに下痢が続いたり、逆に便秘になってしまったり、様々な症状を引き起こします。

この過敏性腸症候群は、原因としては精神的なストレスが主と考えられていて、仕事や人間関係で悩んでいる人に多くみられる病気なのです。

これまではこうしたストレスが原因の病気は大人がかかるもの、というのが一般的だったのですが、ここ最近になって、小学生でもこの過敏性腸症候群にかかってしまう子が急増しているのです。

小学生は天真爛漫でストレスなんて感じてない、というのは大人の勝手な思い込みで、小学生の社会は、大人が考えている以上にストレスを感じる、きびしい社会なのです。
授業で恥をかいたらどうしよう、友達と仲間はずれになったらどうしよう、体育で失敗したらどうしよう、受験に合格できなかったらどうしよう・・・
こんな強いストレスを小学生は抱えています。
そして、そのストレスがおなかに伝わり、過敏性腸症候群を引き起こしてしまうのです。

この過敏性腸症候群のやっかいなところは、負のスパイラルが起きやすいということで、
ストレスが原因でおなかが痛くなる→いつもトイレの事を気にしながら生活しなければならない→余計ストレスが溜まる
という、悪循環に陥りがちなのです。

そして、特に小学生は「トイレにいくこと」を極端に恐れます。
というのも、小学生の特に男子は、学校でうんちをすることを揶揄する子が必ずいるからです。
そのため、過敏性腸症候群でおなかが痛くなってもトイレに行かれず、一日腹痛を抱えたまま生活をしなければならない小学生がたくさんいるのです。

そして、この過敏性腸症候群は、精神的な要素が原因のため、治療がとても難しいのです。
子供のストレスを取り除いてあげるというのは、想像以上に困難な作業で、大人が真剣に対策を立てない限り、根本的な治療というのは難しいのです。

少なくともこうした子供を抱えている場合には、大人が他の子供たちに対して、そういう病気があることと、トイレにいくことは決してふざけてはやしたてることではないことをきちんと説明して、この病気にかかった子供が安心してトイレに行かれるような環境を作って上げる必要があるのです。

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